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必殺技「ドラゴン・スープレックス」はすべての試合では見られない!?

当時は年間で約260試合も開催されていると聞きました。260試合に耐えうる身体って本当に強靭な肉体ですよね。

そうですね。今は年間120試合くらいだと思うので、そう考えるとすごい数ですよね。

試合に出ることが日常のトレーニングみたいなものですね!当時の試合を思い出すと、みなさん必殺技って1人1つで、試合中に出るか出ないかだったと思うんです。でもリングインされただけで、選手のオーラで会場のボルテージが上がっていたのが印象的でした。

昔は組み合う前に、息遣いや相手との間だけでお客さんが盛り上がっていたんですよ。きっとみなさん想像力が豊かだったんでしょうね。今は派手に動いて、技をたくさん決めるのがプロレスだと思っている方も多いんじゃないかと思います。

そうかもしれないですね。僕も長年プロレス観てきましたけど、藤波さんの必殺技、ドラゴン・スープレックスを見たのは1回くらいしかないように思います。

その通り!実はあんまりやってないんです。当時は、必殺技が毎回出ることなんてありえませんでしたからね。

藤波さんがフルネルソンになったり、スタンハンセンがサポーターをずり上げたりするだけで、会場がわーっ!と沸いていましたよね。

地方を転戦していると、何年か振りに試合を見る人たちもいるから、本当は技を決めて欲しいんですよね。だからヒット曲じゃないですけど、どの会場でもやりたいという想いはあるけど、自分の身体への負担を考えるとそう毎回できることではないんですよね。ドラゴン・スープレックスなんて、相手はもちろんですが、自分の首にかかる負担はもっと大きいですからね。

フルネルソンで投げてましたよね!藤波さんがドラゴン・スープレックスをあまりやっていなかったというのがわかってよかったです(笑)

ドラゴン・ロケットもあまりやってないですよ!一見、平気でやってるように見えるかもしれないですけど、そんなことないですからね(笑)

今のおはなしは僕らの仕事にも通じるところがあるなと思いました。昔は商談やプレゼンをきちんと対面でやっていましたけど、今はメールやオンラインで完結してしまうんですよね。技術に頼りすぎていて、本質を見失ってしまっている気がします。 この前DDTの試合で、越中さんと秋山さんが対峙しただけで、僕はゾクっとしたんですけど、そういうオーラとか雰囲気って本当に大事だなと思いました。

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