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レジェンドレスラーたちとの名勝負をドラゴンが振り返る

藤波辰爾 選手

藤波さんは、当時活躍していた大型レスラーとはほとんど対戦されているんですか?その中で、一番印象に残っている選手は誰ですか?

アンドレ・ザ・ジャイアントですね。彼はもう存在そのものがレスラーでしたね。山本さんが当時、口癖のように「遠くからでもレスラーとわかる身体を作れ」と言っていました。今はバスで移動する団体が多いですが、昔は電車で移動していたので、身体の大きさで目立つ選手が多かったですね。誰が見てもレスラーの身体でいることが、魅せるスポーツにおいてとても大切なんだということを学びました。

タイガー・ジェット・シン、スタン・ハンセン、アンドレ・ザ・ジャイアント、ディック・マードック、みんなとても大きかったですよね。新日の外国人選手は子どもながらに怖いなと思っていました。

新日は猪木さんがいることで、外国人や若手選手がどんどん育っていましたね。一時期は日本人選手がアメリカに行って修行してくるというのが一般的でしたけど、それがのちのち逆転してアメリカ人選手が勉強にくるようになったり。みんな日本に来て、技を磨いてアメリカに帰っていってましたね。

こんな質問してしまうのも恐縮ですが、実際にアンドレと戦ってみていかがでしたか?(笑)

勝敗よりも今日が1日無事に終わるといいなと思いながら戦いましたね。でも実は、選手が今日は戦いたくないなと思う試合とかヒヤヒヤするような試合の方がお客さんは盛り上がるんですよ。今思えば、貴重な経験をさせてもらっていたなと思いますね。

今までで一番痛かったことは、アンドレに指を踏まれたことだとおっしゃっていて(笑) それは痛いだろうなと思いました。

半端ない痛みですよ!ロープに飛んだとか、投げられたときの方が、気構えができているですけど、あの体重で無防備な攻撃は痛いですね。もう彼も亡くなって20年近く経ちますけど、とても性格のいい素敵な人だったんですよ。海外に遠征に行くとき、よくアンドレと一緒になることが多かったんですけど、とても気さくでね。よく一緒に飯を食ったりしましたね。

藤波さんもアンドレをボディスラムしたことありますか?

1回だけありますね。でもあれは彼の協力あってできる技ですよね(笑) でもそれにしても、よく僕に託してくれたなと思いますね。だって中途半端に投げられたら怖いじゃないですか。ちゃんと投げられる人なのか見極めた上でのことだと思いますけどね。

あの技を生で見れた人は幸せだろうなと思いますね。究極ですよね!マットの音も半端じゃないですよね。

アンドレが初めてボディスラムをしたのが、田園コロシアムでのハンセンとの試合だったんですけど、衝撃はすごかったですね。レスラーみんなが唖然としてましたね。2m20cmの240kgの選手ですから、お客さんが総立ちでも、頭1個飛び出してましたからね。何をしてもすごい迫力なのに機敏なんですよ。

最初の頃、ドロップキックもしてましたよね。

自分が大きいということをよく理解しているから、プロとしての見せ方が上手いんですよ。古舘さんが彼のことをね・・・

歩く人間山脈!1人民族大移動!

そうそう(笑) 上手いこといいますよね!

新日のプロレスと古舘さんの解説はセットですよね。

だからこそ、視聴率20%を毎週叩き出せたんだと思いますよ。

飛龍10番勝負など、藤波さんのご活躍もずっとTVで拝見していました。

そうですね、結果的には10番勝負を消化しないまま終わりましたけどね(笑)

バッドニュース・アレンは最高に僕好みのレスラーでした!

柔道出身のいいレスラーでしたね。

アブドーラ・ザ・ブッチャーとも試合されてますよね?

ブッチャーは全日から新日に来たときに、猪木さんと一緒に試合しましたね。ブッチャーがまだ日本プロレスだった頃、白いステテコ姿に裸足でね。僕より少し小さかったけど、すごく機敏だったんですよ。あのときのブッチャーは怖かったですね。僕はセコンドについていたんですけど、THEプロレスラーだなと思いました。

ハンセンは無名の頃に、新日に来たんですか?

そうですよ、ただ馬力だけでね。ビックバン・ベイダーも一緒ですね。

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