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山田の勝負メシ

バドミントンに腕力はいらない?!
スマッシュの決め手は体感と重心移動!

各スポーツの1試合のカロリーを算出したデータで、バドミントンは上位にいるのを見たことがあるんでけど、とてもハードなスポーツですよね

ボクシングが一番カロリーを消費すると言われていて、その次にバドミントンと言われています。ボクシングのステップくらい動いて、なおかつ試合時間がボクシングより長いので、そう考えるとハードですよね。

バドミントンの世界大会などを見ていてもそうだけど、ラケット競技って中国が強い印象があるんですけど、戦ってみてどの国が手強いなと感じました?

中国はとても強いですね。最近では、中国、日本、韓国、インドネシアが世界的にも強豪国と言われています。

バドミントンってテニスや野球に比べて、打つときのインパクトが軽いと思うんですけど、プロの場合アプローチが違うんですか?

バドミントンのスマッシュって、腕の力で打っているように見えると思うんですが、実は脚力で打っているんですよ。

そうなんですか?!奥が深いですね!

私は握力も腕力もどちらかといえばないほうで、腕はほぼ使わずに体幹や重心移動でシャトルのインパクトに当てて、その瞬間だけグリップを握っているというイメージです。だから腕が筋肉痛になるということはほぼないんですが、足の筋力や臀筋が落ちるとスマッシュの威力も落ちます。

藤井 瑞希 選手

そうなるとトレーニングはスクワットやハムストリングなど、脚や臀部が中心になってくるし、ケガも下半身が多いということになるんですね。

そうですね。みんな上半身はひょろひょろです(笑) ユニフォーム姿を見ると、脚に筋肉が付いていて太く見えますが、上半身は筋肉がないので薄いんですよ。他の競技の選手にも意外ですねと言われていました。

藤井選手のスマッシュは初速でどれくらいなんですか?

だいたい初速で男子が450km、女子が350kmと言われています。打ち返すときの手元には、だいたい1/10の速度になっているので、その間に動きを予測して動いています。

バドミントンも予測が重要なんですね

瞬発力やスタミナがある選手であれば、ラリーについていくことができると思いますが、予測をせずに動くと試合中ずっと緊張状態で体力の消耗が激しいんですよ。でも予測があれば、身体の力の入れ具合を弱めたままで待つことができるので、疲労度を下げることが可能です。

どこからパンチがくるかわからないボクシングに近いんですね。そうすると脳とか目とか神経が疲れるんじゃない?

そうですね、試合が終わったら頭がガンガンすることがよくありました。筋肉痛というよりも糖質不足という状態になって、少し気持ち悪くなりますね。試合途中でエネルギーを摂取することもできるんですが、試合間が2分しかないのでゼリーやバナナくらいですね。

ボクサー並みの動きをしているとなるとやはり栄養補給や食事は大切ですね。

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