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立川キャプテンの“チームビルディング”の流儀とは

現在、クボタスピアーズには国で言うと何カ国の選手がいるんですか?

今は6カ国の選手が在籍しています。トンガやオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなどですね。

練習風景

6カ国ですか!それだけこう国が違って、当然大学も違っていろいろな文化や価値観を持った選手が集まって来るわけじゃないですか。そんな環境のなかで、立川さんはキャプテンになられて今年でもう7年目を迎えられたんですよね。

はい、今年で7年目になりました。

それだけいろいろな選手が集まると、きっと個性の強い人もいらっしゃると思うんですが、立川選手がチームビルディングするときに、どんなことを心掛けていらっしゃるのでしょうか?経営者としてとても気になっていました。

やっぱりコミュニケーションですかね。ここ数年チームとしても取り組んでいたんですが、結果が伴ってないときはあんまりそこに注目していなかった部分もあったんです。でもやっぱりコミュニケーションって大事な部分ですし、いろんな国の選手が在籍している日本だけなんですよ。その分多様性があって強いなと思っています。例えば、ニュージーランドのチームは、基本的にはニュージーランド人が多いんです。

国によって文化やルールは違うので、選手たちの考えや想いをしっかりと尊重しよう、理解しようという気持ちを大事にしています。去年は、何でラグビーをしているのかということについて、みんなで話し合ったり、ディスカッションをしたりしました。家族やパートナーのためなど理由はそれぞれですが、そういう話を聞くことによって、また自分も聞いてもらうことによって、信頼関係が生まれてチームってすごくいい状態になっていくのかなと、最近特に感じています。

コミュニケーションは大事ですね。相手をまず受け入れるってことですか?

そうですね。受け入れることはとても重要なワードだと思いますね。

僕は元々ラグビーファンなので、特にそう思うんですけど、リーグワンの各チームや今の代表チームにいろいろな国の選手が来て、日本やそのチームの文化に馴染んで、試合前に『君が代』を歌うじゃないですか。あの光景にラグビーの良さを感じますし、今の時代に一番合っているのかなと思いますね。

そうですね。僕が2012年に代表に入ったときには、日本人選手も外国人選手も、『君が代』をそこまで胸を張って歌うっていうことがあんまりなかったんですよ。それを当時キャプテンだった広瀬さんや菊谷さん、五郎丸さんが「みんなでしっかり歌いましょう!」というメッセージを広めていきました。ラグビーファンの子供たちが、その様子を見て「日本代表を目指したい!」と思ってもらえるようなチームになりたいねって。そこから今のような文化が始まってきた中で、色んな人に知ってもらえる機会になったと思いますし、それってすごくいいですよねってよく言ってもらえるようになったので、そのすごくいい働きだったとは思いますね。

対談風景

立川選手もご存じだと思うんですが、山田水産も毎日朝礼がありまして、社員に「鰻師の蒲焼き」を歌わせているんですけど。僕の例えは全部ラグビーなので、ラグビーの代表チームが『君が代』を歌っているように、山田水産でもみんながひとつになるように『鰻師の蒲焼』を歌おうよということでね。僕たちもいろんな県の出身の社員がいるんですけど、やっぱり想いは一つで目標を一つっていうのがあるんですね。

とにかく例えが全部ラグビーなんで、「スクラムを組んで押すときに、体重が重い方が勝つんじゃなくて、しっかり横のつながりを持って、バインドを持ってやろうよとかね。あとは「激しいパスをするんじゃなくて、相手がプレーしやすいように出すのがいいパスだから、仕事もただやるんじゃなくて、次の人がやりやすいように仕事をしよう」っていう風に伝えているんですけど、これ社内ではラグビーハラスメントって言うんです(笑)

本当に全部ラグビーなんですね(笑) みなさん理解されているんですか?

みんなラグビー用語を勉強してくれています(笑)

それならよかったです(笑)

ラグビーだと例えやすいんですよね。

僕たちはプロ選手ですが、クボタの社員としても4年間働かせていただきましたけど、振り返っても会社で学んだことは、社会でもすごく生きることが多いと思います。

やっぱりクボタっていう会社の中にチームがあるわけですよね。そうすると、やっぱり社員の方の期待とか応援も感じますか?

そうですね。社員の方も本当に応援してくれていますし、僕らも一つのビジョンとして「Proud Billboard」という想いがあって、社内の誇りの広告塔になろうということも言っています。

対談風景

「誇りの広告塔」、いい言葉ですね。

僕たちはクボタの誇りの看板を背負っているんだという想いを持ってラグビーをプレーすることで、社員のたちにもいい影響を与えて会社に還元しましょう!ということを一つのビジョンにしています。

昔はなんかちょっと距離ありましたよね。プロ野球では、チームと親会社っていう言葉を使うこともありましたしね。

そうですね。結構そこもあって、フランヘッドコーチが来てから、そういう話をして、一つのテーマとしてビジョンとして持ってはいるんですけど。

まさにドラマ『ノーサイドゲーム』の世界ですね!

社員の選手もいたりはするんですけど、仕事もフルではできないので、他の部署の人にも助けてもらっています。「あいつらはラグビーだけやっておけばいい」というような環境も昔はあったんですけど、そういうところは今、本当になくなってきましたね。

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試合前の食事管理が
パフォーマンスを向上させる鍵

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